新潟県神社探訪

石船神社(村上市岩船三日市〈いわふねみっかいち〉)

石船神社社叢全貌
石船神社は「延喜式」所載の磐船郡の「石船神社」である。
祭神は饒速日(ニギハヤヒ)命,水波女(ミヅハノメ)命,高龗(タカオカミ)命,闇龗(クラオカミ)命。
大化四年(648),大和朝廷は北方経営の拠点のひとつとして磐舟柵(いわふねのき)を置いた。その時すでにこの地に饒速日命を祀る石祠があったという。境内や周辺から古墳時代の遺物も出土しており,この丘陵地が神代以来の神域であったことが知られる。
当社から西奈彌神社まで砂丘が3.5キロメートルほど続くが,この間のどこかに磐舟柵があったと考えられている。今,石船神社の脇に「磐船柵阯」と刻された巨石が建てられているが,これがその場所だというわけではない。

当社は,早くから磐舟柵にかかわる人々の崇敬を集め,さらにこの地が海運の拠点として栄えるようになってからは,漁民や船舶関係者にも信仰さた。現在でも漁師たちに篤く信仰されている(毎年十月に岩船大祭が催される)
参道の石段を進むと,蝉しぐれの降り注ぐ鬱蒼とした社叢(県指定の天然記念物で,ヤブツバキが多い)となる。

石船神社鳥居
石船神社社殿
社殿は明治二十九年に火災で焼失し,同三十二年に再建されたもの。かなり大きい。特に本殿を囲む社屋の大きさが目を惹く。
石船神社社殿脇小祠
本殿の右に小さな祠があるが,玉垣で囲われて近付けないようになっている。詳細不明。

当社には境内社も多い。古峯大神,大山祇社若山神社,金毘羅大権現,明神権現須賀神,大己貴神,少彦神などが確認できた。
境内にいくつかある狛犬も良くできている。

(村上市岩船三日市9-20,JR村上駅より徒歩55分)
2003.7.26, 2009.9.5


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