新潟県神社探訪

多伎神社(村上市岩ケ崎〈いわがさき〉)

多伎神社の鎮座する森
多伎神社(たきじんじゃ)は,三面川(みおもてがわ)右岸の河口の断崖に鎮座する。
JR(羽越線)村上駅から北に歩を進め,三面川に架かる瀬波橋を渡り,川沿いの道に降りてひとしきり歩くと,はるかかなたに朱色の参道が見えてくる。
海面に近い狭い道を注意しながら進むと,いつのまにか対岸の陸地が消え,参道がすでに外海に出ていることに気づく。
「神社明細帳」に「岩船郡瀬波町字瀧山 無格社・多伎神社」とある。
創立年月は不詳で,三面川の対岸に鎮座する西奈彌神社の摂社である。
「明細帳」によると,祭神は不詳で,一説に湍津姫命とされる。
当社は「延喜式」所載の「多伎神社」(磐船郡八座の一)の候補である。
「延喜式」の「多伎神社」には非常に論社が多く,真を定めがたい。
村上市宮ノ下の川内神社,村上市板屋越の多岐神社,村上市布部の白滝,村上市指合の大山祇神社に合祀されている多岐神社などが式内「多伎神社」の候補である。
多伎神社鳥居
多伎神社拝殿多伎神社拝殿内部
背後は断崖となっており,鳥居や社殿は非常に窮屈な場所に建てられている。

多伎神社近くの滝
神社一帯は鬱蒼とした樹林で,滝が落ち,神霊の気がある。太古の神域にふさわしい。
多伎神社狛犬
狛犬は昭和二十年。阿形が左に置かれている。

多伎神社から瀬波温泉を望む
川の対岸に瀬波温泉が見える。

(新潟県村上市岩ケ崎787,JR村上駅より徒歩50分)
2003.7.26, 2010.11.7


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